| Project/Area Number |
24K03219
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 90010:Design-related
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| Research Institution | Institute of Science Tokyo |
Principal Investigator |
塚本 由晴 東京科学大学, 環境・社会理工学院, 教授 (40262274)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍵 直樹 東京科学大学, 環境・社会理工学院, 教授 (20345383)
須崎 文代 神奈川大学, 建築学部, 准教授 (20735071)
能作 文徳 東京科学大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (10650228)
川島 範久 明治大学, 理工学部, 専任准教授 (70738533)
海塩 渉 東京科学大学, 環境・社会理工学院, 助教 (90881863)
印牧 岳彦 神奈川大学, 建築学部, 助教 (00962888)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2029-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥18,330,000 (Direct Cost: ¥14,100,000、Indirect Cost: ¥4,230,000)
Fiscal Year 2028: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2027: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
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| Keywords | 事物連関 / 道具 / 伝統構法 / 普請 / 普遍の行程 / 里山 / 循環 / METs / 都市農村交流 / 身体 / 環境 / 建築デザイン |
| Outline of Research at the Start |
本研究は暮らしと資源の関係から20世紀の建築学を相対化し、互恵的な交流および社会と環境の関係構築をモデル化するために、農村の環境整備と道具・スキルに着目し、身体―道具―環境を結ぶ「道具連関」 を分析軸に、1、農村の身体活動のメトリクス調査、2、道具と環境を再縫合するツールシェドの整備、 3、交流ベースの資源循環型ランドスケープデザインの実地検証を行い、都市からは見えない農村を維持管理するシャドーワークの身体活動を価値づけ、身体ー道具ー環境を結びつける建築実践及び、事物連関型デザイン理論の構築を行い、海外との交流により研究の国際化を進める。
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| Outline of Annual Research Achievements |
千葉県鴨川市釜沼北集落の里山再生活動を主たるフィールドとして初年度は以下の研究を行った。 1、里山仕事を都市住民にも参加しやすくする目安を作るための基礎的データ収集のため、作業と代謝量、運動量の対応を測定。METs、心拍数などの方法が異なる測定値と道具と体勢により大分類された作業の実感を照合。 2、里山仕事の結果得られる、土、木、竹、葉、藁、籾殻、ススキ、ヨシ等を建設資材として用いる試行錯誤を行いながら、里山に必要な小建築、ツールシェドやタイニーハウスを普請的に自力建設。 A.隣人から譲り受けた大量の丸太を割って乾燥させる薪小屋。掘立柱の施工で生じた高さのズレを屋根の捻れに変換。台風で吹き飛んだサルベージ鈑金瓦葺き。古畳断熱、ヨシ断熱など、モノとの出会いを受け入れて変化していく叙事詩的設計方法の試行。B.炭焼小屋脇にある倉庫を改修したみかん小屋兼休憩所。筋交の配置を再考して開口を設け棚田への眺めを確保。古畳を立体的に配置し、木炭や竹炭、および消石灰をまぶした藁による床断熱、籾殻消石灰による壁断熱、ヨシによる屋根断熱、墨汁+柿渋染色の床板、炭粉入中塗壁仕上げにより、居住性を向上。C. 石場建て基礎に木造伝統構法の貫構造による高床、さす構造の屋根に稲藁葺した休憩所。稲作文化と建築を再縫合を試行。D.既存納屋のサウナ・居室への改修。庭の土中環境改善で生じた残土による版築、籾殻と藁による断熱など、里山仕事で生じる資源を建築資材へと転用。既存建物への版築導入により必要となった基礎の見直しを、松杭・割栗石・縁石による通気性のある地業基礎でエコロジカルに実践。E.炭焼小屋付属トイレのコンポストトイレへの改修継続。土による排泄物分解に関する実験、レイズドベッドによるバイオジオフィルターの実験。 以上、素材調達から設計・施工に至る一連の身体活動を通じて、道具連関型の建築実践を検証。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
萌芽研究で共同したチームが継続して同じ里山集落を研究・創作のフィールドにして、新しいコモンズの構築に取り組んでいるので、共同研究者同士の連携が計りやすいことが挙げられる。ツールシェドやタイニーハウスというフォーマットを共有しつつ、それぞれが異なるテーマに取りくむことができ、かつ必要な知見を交換できている。
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| Strategy for Future Research Activity |
各研究者がそれぞれの活動を行い、発見・考察を共有することで、身体―道具―環境をつなぐ連関型デザイン知性の体系化を進める。 昨年度の成果より、連関型デザイン知性の体系化は、従来の空間型デザイン知性とは異なる言語表現の可能性を示すであろうことが予測された。ふるまいが生まれる際に私たちが出会う構造や環境の成立は、明確な主体によってヴィジョンが描かれ、計画されたものではなく、さまざまな要因が偶然を含む形で重ねられた経路に依存している。空間型デザイン知性は、本来複雑であるはずのこうした経路を単純化し、新たな構想のもと計画を進めることに意識を集めるが、今ここに焦点があるため一旦括弧に入れてしまう経路を辿り直して埋もれている可能性を掘り起こすことには不向きである。これに対し、事物連関型のデザイン知性は、私たちを取り囲んでいる構造や環境を用意した経路を批判的に辿り直し、問題を歴史的に、系譜学的に位置付けるものとなるだろう。このような言語表現の形式として、叙事詩が参考になるのではないかと思われるので、批評言語の問題としても、連関型デザイン知性を探求していく。 また都市農村交流の里山仕事における身体活動のメトリクス調査については、方法の洗練と、調査協力者の拡大を目指す。
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