| Project/Area Number |
24K03649
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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| Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
位田 絵美 近畿大学, 産業理工学部, 教授 (30353345)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2029-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2028: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2027: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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| Keywords | 長崎旧記類 / 異文化交流 / 異文化認識 / 『長崎拾芥』 |
| Outline of Research at the Start |
本研究では、従来看過されてきた長崎の民衆の対外認識とその形成経路を、彼らが書いた膨大な写本群「長崎旧記類」から抽出する。筆者は、同写本群を百点以上調査して四大別した。さらに、一定の編纂意図で書かれた史料には、物語化の萌芽があることを突きとめた。 史実の物語化が、民衆の対外認識の形成に与える影響は大きい。例えば「琉球」は滝沢馬琴の『椿説弓張月』の刊行・流布後に「日本」の一部と認識される。本研究では、民衆の視点で編纂された史料を用い、史実がいかに物語化するのか、それがどのように対外認識を形成するのかを分析する。また、物語に反映した民衆対外認識を解明し、その成果を現代の国際社会の相互理解に還元する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、為政者が残した官撰書ではない、江戸時代の民衆が見た長崎情報を記録する写本群「長崎旧記類」を研究対象とする。地役人集団としての一面を持つ長崎の民が、自分や子孫のために書き残した膨大な情報の調査を行い、それぞれの史料の特質を分析し、史実がいかに物語化していったのかの過程を明らかにする。本研究の最終目的は、民撰書「長崎旧記類」に収録される物語に反映された「民衆が見た対外認識」を解明し、その成果を現代の国際社会の相互理解に還元することである。内容が複雑多岐にわたり分析が困難なため、長く看過されてきたが、「長崎旧記類」の一つ一つを丹念に読み解くことで、長崎民衆の異文化交流史に、これまで知られていなかった新たな知見を導き出せる。 令和6年度の研究成果は、『近世初期文芸』第41号に掲載の2本の拙稿で公表している。以下、1~3に今年度の研究内容とその成果を示す。 1、長崎・福岡・東京の図書館・資料館で、精力的に史料を比較しながら「長崎旧記類」の収集・分析を行い、系統分類を行った。同時に成立年等の確定した史料を精読した。 2、調査済みの「長崎旧記類」を4大別し、第2種に分類される『長崎拾芥』の分析を行った。管見の限り『長崎拾芥』は9本現存する。それらを調査し、「長崎旧記類」第2種の成立過程を考察した。 3、『長崎拾芥』は、長らく「全部で三冊」であり、長崎歴史文化博物館蔵本(13-8-1-貴)は、「二冊分しかない」と言われてきたが、内容分析の結果、同書が本来の『長崎拾芥』であり、そこに切支丹関連情報と異国との関連情報を加えたものが三冊本の『長崎拾芥』であることが明らかになった。 今後も、「長崎旧記類」をより詳細に分析し、研究を深化させたい。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本科研の基盤となる史料の史料調査・収集作業を行い、その分析を継続的に実施している。令和6年度は、東京・長崎・福岡の図書館・資料館を中心に、原典を確認しながらの分析作業を推し進めた。また、「長崎旧記類」の舞台となった台湾のゼーランディア城跡を巡見し、現地で得た知見を分析に反映することができた。 その結果、「長崎旧記類」所収記事の中でも、とくに物語性の高い記事の内容検討を行うことができた。今後もこの調子で国内外の史料や情報の分析を進めて、より高い成果を示すことが可能である。現在は、4種に系統分類した「長崎旧記類」のうち、第1種と第2種に分類される史料を読み進めており、今後は第3種の史料分析と解読を行いたい。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後も継続して、入手済みの史料の翻刻・分析を推し進めるとともに、全国の図書館・博物館所蔵の史料を、入手済みの史料と比較しながらの調査を、精力的に実施する。 収集した「長崎旧記類」をその特徴から4種類に分類し、系統図を作成する。また、それぞれの史料の内容から、その筆録者の編纂意図を解明する。とくに編著者の意図が確認できる第3種の「長崎旧記類」に着目し、物語の萌芽ついて考察を行う。
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