| Project/Area Number |
24K03735
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 02030:English literature and literature in the English language-related
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| Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
牧野 理英 日本大学, 文理学部, 教授 (10459852)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2029-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2028: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2027: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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| Keywords | Karen Tei Yamashita / 日系アメリカ / 第二次世界大戦 / 日系収容 / 閉塞的空間 / 英語圏日系文学 / ポストメモリー / 翻訳 / カレン・テイ・ヤマシタ |
| Outline of Research at the Start |
本研究は、日系アメリカ作家カレン・テイ・ヤマシタの作品を中心に、日系および日本に連関する英語圏の作家の作品における閉塞的空間(ホテル、監獄、キャンプ、共同体、村、島等)のモチーフを分析する。そしてアメリカ文学では周縁化され、被害言説で語られる傾向にある日系性が、これらの作家の作品では帝国主義的資質を示している構造を証明する。具体的にはアメリカ国内では第二次世界大戦における原爆や日系収容所といった迫害の集団的記憶、そしてそれに基づく被害者意識によってとらえられがちな日系性というエスニシティが、これとは対極の諸相を示唆していることを指摘し、既存のアメリカ文学研究に一石を投ずるものである。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日系アメリカ作家カレン・テイ・ヤマシタの作品を中心に、日系および日本に連関する作家の作品における閉塞的空間(ホテル、監獄、キャンプ、共同体、村、島など)のモチーフを分析する。そしてアメリカ文学では周縁化され、被害言説で語られる傾向にある日系性が、これらの作家の作品では帝国主義的資質を示している構造を証明するというものである。アメリカ国内では第二次世界大戦における原爆や日系収容所といった迫害の集団的記憶、そしてそれに基づく被害者意識によってとらえられがちな日系性というエスニシティが、これとは対極の諸相を示唆していることを分析し、既存のアメリカ文学研究に一石を投ずるものである。 戦後の40年代後半から50年初頭にかけて、アメリカ政府側だけでなく日系集団内でも収容所の史実が語られることがなかった事態は「集団的記憶喪失状態」とさえ言われていた。加えて日系収容をなかったものにするというアメリカ政府側の思惑もさることながら、多大な被害をうけた日系共同体内でさえ、その迫害の歴史を「恥」とみなし、次世代に語り継ぐことを頑なに拒んでいたのである。しかし同時にこの意図的に抹消されつつあった収容所の記憶は、収容者を親とするヤマシタのような、両親から直接収容経験を聞くことのできなかった日系作家に特異なナラティブを与えていくことにもなる。これは被害言説を口伝えに継承していくアメリカエスニック文学とは袂を分かつこととなる。そして同時にこうした所作は、自身の日系性を批判的に見る距離感を形成することにもなる。 本年度の研究の成果としては、共著(日本語)一件、書評(日本語)一件、学会発表表(国内発表)一件、 であった。 日本語での活動がメインになっているため、今後は英語をベースにした発表、論文、著作活動に専念したい。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2024年度は日本語の研究書を作成するのみ終始してしまっていた。したがって2025年度は、拙書『抵抗と日系文学:日系収容と日本の敗北をめぐって』(三修社、2022)をベースに、日系アメリカ作家カレン・テイ・ヤマシタの作品を中心に英語の研究書、Being Concentrated: Prison, Camp, and Island in Nikkei Literature (仮題)の下書きを作成することに専念する。現在日本語で書かれた章や論文を英語に翻訳し、さらに議論を進めた形で上記の英語の研究書の一部として組み入れる作業を行っている。現在大学の校務等での時間的に制約があるため、進行具合は遅れ気味になっているため、令和7年度はその遅れを取り戻すように努めている。
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| Strategy for Future Research Activity |
2024年度は日本語の論文や書評を作成することのみに力を注いていたが、2025年度はアメリカの研究者と連携し、英語の出版物を作成する方法を開拓する。具体的な事例としては、カリフォルニア州のUC サンタクルスに在住のカレン・テイ・ヤマシタに面会することなどがあげられる。また現在アメリカのアジア系アメリカ学会の本拠地がニュージャージー州ラトガースであるため、ラトガース大学のアジア系アメリカ文学研究者陣、マーティン・マナランサン教授、アラン・アイザック教授を日本へ慫慂し、今後の研究方針などを話し合う予定。なおマナランサン教授は当学会の学会長である。 また海外渡航に関しては、現在もまだ渡航費用の高額化はとどまらないため、なるべく一度に研究作業を集中できるように工夫したい。
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