| Project/Area Number |
24K05271
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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| Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
佐藤 哲彦 関西学院大学, 社会学部, 教授 (20295116)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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| Keywords | 薬物 / 薬物使用 / 薬物政策 / セックス・ワーク / ハーム・リダクション / ポスト・コロナ / 社会統制 / 逸脱 / パンデミック |
| Outline of Research at the Start |
この研究の目的は大きく分けて二つある。一つは、エイズ流行後に見られるようになった、従来逸脱とされてきた行為の当事者たちが、世界各地で展開する脱逸脱的活動を明らかにすることである。これはエイズの流行を抑えるために逸脱当事者の抑圧や排除が、世界各地で避けられるようになったことで生じた現代的状況である。二つ目は、エイズが脱逸脱をめぐる当事者活動を可能にしたのにもかかわらず、同じ感染症である新型コロナウィルス感染症は,地域によっては逸脱当事者に対して排除や不平等を強化した。そこでエイズ流行の影響と新型コロナ感染症流行の社会的性質の違いを考察することで、現代の社会統制の性質について論じることである。
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| Outline of Annual Research Achievements |
2024年度は初年度として、今回の「脱逸脱をめぐる当事者活動とポスト・パンデミック状況における社会統制の研究」の具体的な課題を文献や国際的なWebinarなどへの参加を通じて整理するとともに、脱逸脱当事者活動とポストコロナ状況との関連情報を収集することを中心にした。 本研究では当初の計画通り脱逸脱当事者活動としてPeople who use drugs(PUD)の活動やSex worker(SW)の活動に注目している。2024年度の情報収集と整理によると、現在アジアなど途上国におけるそれらの活動の一部はHIV陽性者を中心としたCommunity-let Monitoring(CLM)というコミュニティ主導型の疾病対策として展開され、そのために関係団体が協働する形になりつつある。ここにポスト・コロナ状況の特徴があると考えられる。CLMは新型コロナ・パンデミックの状況下で、国連がUNAIDSと共同で提唱した感染症対策の枠組みであり、HIVだけでなく結核やマラリア対策も含んだ公衆衛生の方法の一つである。 かつてHIVパンデミックの時代には、さまざまな地域で多種多様な形で当事者活動や支援活動が組織され、その一部がハーム・リダクションと呼ばれる当事者中心の脱逸脱活動として展開された。ハーム・リダクションはオランダ発祥だが英国で国際的に組織化され、当事者中心の活動として展開された。しかし各国の公衆衛生部門がこれを活用することで次第に公衆衛生モデルでの予算執行に傾斜し、国際的なファンドと各国内ファンドの活用で展開されるようになった。そのような傾向のなかで、新型コロナ・パンデミックにより、公衆衛生政策全体への関心集中がむしろハーム・リダクションの予算削減へと帰結した事態が考えられる。しかし一方で各地域では地域の文脈に沿ったハーム・リダクション活動が論じられ実践されているのが実情としてある。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今回の研究テーマはこれまで誰もおこなったことのないものであり、研究テーマやその下位課題の文脈の置き方を検証しながら進める必要がある。そこで初年度はあえて国際機関や国際NGOがコロナ・パンデミック状況からポストコロナ状況下で刊行した資料収集と、それらに関連した国際的なWebinar(たとえば、Harm Reduction InternationalのWebinarやThe Seven AllianceのWebinar)などでの情報収集に注力した。そのためスポット調査となる海外出張などは控えたが、これについては2025年度に集中しておこなうことにした。結果的に、初年度の情報収集としては十分の進捗が認められた。
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| Strategy for Future Research Activity |
本研究課題申請後の正式決定となったが、2025年度は学院留学期間と重なり欧州に研究距点をおけるようになったため、この機会を十分に活用し、欧州のPUDやSW関係の実践家、研究者、およびNGOなどにアクセスして、ポストコロナ状況下における脱逸脱当事者活動の現状や問題点について集中的に聞き取りを行う。またそれら新しい情報を組み込んだ脱逸脱当事者活動をめぐる研究成果を何らかの形で刊行できるようにする予定である。具体的には、ハーム・リダクション開始からこの領域に関わっている研究者への最近のハーム・リダクションをめぐる状況についての意見聴取や、SWなどへの支援も含めた形でのアウトリーチをおこなっているNGO、さらに欧州各地に支部を持つ欧州全体のPUDとその支部などへの聞き取りを行い、現在の課題を整理するとともに、課題の変化が何に起因するものであるのかなどについて考察する。
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