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「障害の政治」における代表性の再検討 : エイブリズムを手がかりとして

Research Project

Project/Area Number 24K05339
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 08020:Social welfare-related
Research InstitutionHokusei Gakuen University

Principal Investigator

田中 耕一郎  北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (00295940)

Project Period (FY) 2024-04-01 – 2027-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2024)
Budget Amount *help
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Keywordsエイブリズム / 批判的障害学 / 障害者差別 / インターセクショナリティ / 障害の政治 / 代表性
Outline of Research at the Start

エイブリズム(ableism)概念を用いて、1970年代以降の障害者運動によるエイブリズムへの抵抗過程において、また、障害児者ケアをめぐる規範的言説において伏在した「もう一つのエイブリズム」を析出し、近年の「障害の政治」において、エイブリズムがどのように代表性の偏りを生み出しつつ、どのような存在を不可視化し、どのような声に沈黙を強いてきたのかを明らかにすることを目的とする。この作業はエイブリズムによるインターセクショナリティの認識が「障害の政治」におけるコラテラル・ダメージ(政治的犠牲)を可視化し、そこに新たな連帯の可能性を探求してゆくための基礎的作業としての意義を持つものと考える。

Outline of Annual Research Achievements

応募当初に立てた研究計画通りに、本研究の主題に取り組むための基礎的作業として、「エイブリズム論は何を問うのか : その生成の文脈、意味、可能性」を執筆し、現在、『北海道社会福祉研究』に投稿、査読中である。本稿では、主として英米のエイブリズム論をめぐる先行研究を素に、エイブリズム論が生成された文脈とそこに見られた問題意識を検証したうえで、批判的障害学(Critical Disability Studies, 以下CDS)の二つの焦点に即したエイブリズム概念の意味とその展開可能性について論じ、最後に、未だエイブリズムに焦点化した研究が希薄な日本の障害学に対するエイブリズム論のインプリケーションについて検討することを目的とした。
まず、CDSにおけるエイブリズム論の萌芽をめぐる固有の文脈を、①社会モデルの課題への対応(理論的文脈)、②ネオリベラリズムへの抵抗(政治的文脈)、③障害者運動の課題との対峙(運動論的文脈)という三つの文脈から確認し、次に、エイブリズムの広狭の概念の意味とそれぞれの機能、および広狭の概念の関係性を検討した。さらに、エイブリズム論の問いを、①エイブリズムの機能およびメカニズムの可視化、②エイブリズムによるカテゴリカルプロセスが創出する抑圧を被る人々の複雑な経験の可視化、③エイブリズムにおける特権とその不当性の可視化、④エイブリズムへの抵抗とオルタナティブの可能性の開示、の四点から考察した。そして、最後に、日本の障害学へのインプリケーションとして、①既存のパラダイムの課題との対峙、②広狭のエイブリズム概念の使い分けの効用、③多声性の確保と新たな連帯の可能性、④近代批判の学としての障害学の可能性を提示した。
このエイブリズム概念の検討成果を基に、現在、「『障害の政治』における代表性を問うということ」の執筆にとりかかることができている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

応募年度当初に立てた研究計画通りに、「エイブリズム論は何を問うのか : その生成の文脈、意味、可能性」において、科研の主題に取り組むための基礎的作業を完了することができたことは評価できる。このエイブリズム概念の検討成果を基に、現在、「『障害の政治』における代表性を問うということ」の執筆にとりかかることができている。
総じて、科研費研究は順調に進展していると言える。

Strategy for Future Research Activity

昨年度、科研の主題に取り組むための基礎的作業を完了することができたため、現在、次の段階の作業として、「「障害の政治」における代表性を問い直すということ-問い直しが求められる偏りと「いま」という状況に焦点を当てて-」を執筆中である。本稿の成果は本年6月に開催予定の「北星有志研究会」で報告し、『北海道社会福祉学研究』の次々号に投稿予定である。また、その後は、「障害の政治」において代表性を問い直すことの意味と意義、代表性の問い直しにかかるエイブリズム概念の有効性とその射程に係る論考に取り掛かる予定である。

Report

(1 results)
  • 2024 Research-status Report

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Published: 2024-04-05   Modified: 2025-12-26  

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