| Project/Area Number |
24K05578
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
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| Research Institution | The University of Nagano |
Principal Investigator |
小木曽 加奈 長野県立大学, 健康発達学部, 准教授 (30435284)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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| Keywords | 昆虫 / 高圧酵素処理 / アレルゲン / 機能性 / 安全性 / 加工 |
| Outline of Research at the Start |
本研究は、3年間でイナゴ、カイコ、コオロギというような昆虫の加工品を開発することを目的とする。初年度は、エキス化や臭気低減手法の検討を行う。次年度は機能性のうち呈味、匂いについて評価する。次年度と最終年度では安全性(アレルゲン性評価)を含めた機能性の評価を行う。また機能性について、抗酸化、血圧降下作用、寿命延長効果などをin vitro試験で評価する。評価結果に基づいて販売可能な加工品を開発し、自給率向上や他の未利用資源への応用を目指します。
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| Outline of Annual Research Achievements |
昆虫のエキス化は、食糧問題の解決策として注目される昆虫食に新たな価値を付与する有効なアプローチであると考えられる。これまで筆者らがジビエなどの食肉に対して行ってきた内容を昆虫にも応用できないかと考えた。本研究ではまず、カイコのサナギやコオロギをそれぞれ粉末にしたものを用い、醤油麹と併用する高圧酵素処理を行った。その結果、25時間という短時間でエキス化が可能であることを確認できた。得られたエキスを線虫(C. elegans)に投与したところ、コントロール群(生存期間中央値14日)と比較して昆虫エキス添加群では18日程度まで寿命が有意に延長し(p<0.0001)、特にカイコサナギエキスでより高い効果である傾向が示された(p=0.07470)。 コオロギ粉末をドロマイトや柿渋パウダーとともに醤油麹を加えてエキス化した試料では、一般生菌数が少なく安全性が高かった。処理前に検出されたアレルゲンが処理後はイムノクロマトグラフィー法では陰性となり、アレルギー低減化の可能性が示唆された。加えて、GC-MS分析や官能試験では、独特の不快臭が低減され、醤油に近い風味が得られたことから、昆虫特有の匂いや味に対する忌避感を低下させる効果が示された。 以上の結果より、高圧酵素処理によるエキス化は外観や匂い、アレルゲンなどの課題を解消しつつ、延命効果を含む機能性を付加できる可能性があると考えられる。これらの知見は、昆虫食品をより安全かつ魅力的なアップサイクル製品として開発するうえで大きな一歩であり、国内外のタンパク質資源確保や新たな食品素材創出に寄与すると期待される。ただし、アレルゲンについてはイムノクロマトグラフィー法による検出のため、SDSPAGEなどの他の手法を用いてさらなる検討が必要である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
まず昆虫のエキス化が最初のハードルであったが、特に問題なくエキス化が可能であった。そのため、エキス化以降の検討がスムーズに進み、機能性についても検討できた。今後はアレルゲンについての検討を進める予定である。
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| Strategy for Future Research Activity |
昆虫アレルゲンについては現在、カイコ、イナゴ、コオロギについて検討を行う予定である。これらのアレルゲンについての検出は最初に簡易な手法としてイムノクロマトグラフィー法による検出を行う予定である。さらに詳細に検討を行うため、SDSPAGEなどの他の手法を用いてさらなる検討を行う予定である。 また機能性についてもまだ行っていない機能性があるため、それらについても検討を行う予定である。
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