| Project/Area Number |
24K05713
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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| Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 智子 京都大学, 教育学研究科, 教授 (00379041)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2026: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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| Keywords | 中学校令 / 北海道 / 明治 / 新渡戸稲造 / 北海学園 / 中学校 / 沖縄県 / 明治期 |
| Outline of Research at the Start |
明治前期の中学校形成史は、近年府県別に研究が進展したが、「辺境」としての北海道・沖縄県については等閑視されてきた。本研究は、「特別な(差別的な)扱いをされていた」という抽象的な理解を超え、具体的な政策展開や議論の様相を明らかにし、近代日本の中学校設立史に、北海道・沖縄県を正当に位置付ける。 また、「府県」というあらたな単位をもとに制定された「中学区」が、府県統廃合や郡区町村編制法といった地方行政制度の展開をかたわらにどのように再編されたかを全国的に鳥瞰し、中学校制度という学制と地方制度との関係を問い直す。
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| Outline of Annual Research Achievements |
北海道の中学校形成史に関わる現地資料調査を北海道立文書館の所蔵文書を中心として開始し、『北海道教育(会)雑誌』や北鳴学校関連史料中の関連記事収集に努めた。また同時に、1885(明治18)年に設立された北海英語学校の後身にあたる現・北海学園(大学)を訪問し、展示見学や関係資料の所蔵状況ヒヤリングをおこなった。 私立・北海英語学校は、もともと大津和多理が、札幌農学校の予科入学を目指す教育機関として設立した。大津は仙台藩藩士の家に生まれ、宮城英語学校・札幌農学校を経て、札幌県・開拓使の勤務となり、札幌県師範学校教諭となった人物である。また大津の後は、大阪出身の官僚・浅羽靖が事業を引き継いだ。あらたに当学校および関係者に着目することで、これまで注目してきた、新渡戸稲造主導の私立・北鳴学校との相対的位置を考え、北海道の中学校形成史(1895年に尋常中学校設立)にあらたな理解を得る道を得た。 北海英語学校では、1901年に3年制中学部が置かれ(北海道庁認可)、次いで1905年に5年制の北海中学校(文部省認可)となる。その時期までも見通していきたい。 一方で、研究全体に関わる問題として、関連法令の検討を進めた。1899年の改正中学校令では、第7条に「中学校の設置廃止は文部大臣の認可を受くべし」とあるが、法律用語として「設立」と「設置」とは区別して考えられていたことを認識した。「設立」は学校そのものが始めて設けられるときに使われる。「設置」はすでに存在する学校が中学校という校種をあらたに設けるときに使用される。このあたりの用語が、実際に「中学校」が置かれる際の府県道―学校レベルでの関係文書において、どのくらい正確に使用されていたかについても、今後気を払っていく。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
北海道での現地調査を実施し、道の尋常中学校、および私立北鳴学校や私立北海英語学校についての資料収集や知見の拡大をはかることができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
北海道の中学校形成過程に関わって細かい事実を拾うべく、国立国会図書館において、地域紙から新聞記事の収集をはかる。また、今一度、北海道での資料調査を実施する。 なお、沖縄県の中学校形成史についての研究も、現地での資料調査を含めて開始する。
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