| Project/Area Number |
24K05741
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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| Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
白井 章詞 長崎大学, キャリアセンター, 准教授 (90615262)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児美川 孝一郎 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (50287835)
小田部 貴子 九州産業大学, 基礎教育センター, 准教授 (80567389)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2026: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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| Keywords | 地方 / キャリア / 労働市場 / 就労 / 高卒 / 就職 / 大卒 |
| Outline of Research at the Start |
本研究では、長崎県を調査対象地域に設定し、高校生が地域社会で生きていくことを考える機会になりうる新しいキャリア教育を構想するために、地方における高卒者のキャリア形成の実態把握に取り組む。質的調査では、業種や職種、エリア、性別の違いからみたキャリア形成プロセスの違いを明らかにする。さらに、企業の人的資源管理や企業内教育が高卒者のキャリア形成に与える影響を明らかにする。特に、卒業後の学びが成立する要因を職業キャリアから明らかにする。得られた知見を参考に、量的調査では、都市部と地方との高卒者のキャリア形成の違いを比較検討することで、地方固有のキャリア形成の促進要因と阻害要因を明らかにする。
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| Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度は,地方におけるキャリア形成の実態把握を目的として,大学生と社会人を対象に予備的なインタビュー調査を実施した。 1点目は,地方の国立大学工学部で学んだ学生(14名)を対象に,大学での学びと職業選択の実態把握を行った。研究背景として,地方経済の屋台骨ともいうべき製造業の発展を考えるうえで,理系人材の地元定着が大きな課題になっていることが挙げられる。結果,工学部生の多くは,研究室での学びやそこでの情報(指導教授や先輩)をもとに,自分のやりたいことや就職希望先を検討していた。さらに,将来について具体的に考える契機となっていたのはインターンシップでの経験があった。ただし,学生の大半が大手志向であるため,中小企業の多い県内企業でのインターン経験者は限られていた。研究室での学びを通して身に着けた専門性が,地元企業では生かすことができないとの思い込みがあった。 2点目は,長崎県出身者のうち福岡市内の大学に通う大学4年生5名に着目し、都市部での生活を経験した若者たちが「地元」をどのように再評価しているのか、そして、それは彼らの進路選択にどのような影響を与えているのかを質的に分析した。本研究で明らかになったのは、若者の就職選択が「安心」と「挑戦」という二つの価値のあいだで揺れ動くということであった。安心は、家族との距離や自分らしくいられる環境、制度的な支援、なじみある地域や友人とのつながりから生まれていた。一方、挑戦は自己成長や未知の役割(地域活性化等)への期待、新しい環境への適応意欲などから生まれていた。 3点目は,長崎で働く30代の社会人3名を対象に,地方におけるキャリア形成の利点と阻害要因について,インタビュー調査を行った。その結果,地方であることは教育研修等の機会においてハンディーがあるものの,キャリア形成において阻害要因があるとの認識は認められなかった。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査協力者を探すうえで時間を要した。
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| Strategy for Future Research Activity |
研究初年度は,高卒就職者の特徴をより正確に把握するために,比較対象として大学生を対象に調査研究を進めた。研究2年目のおもな研究推進方策は、以下の3点である。 第1.研究初年度と同様に、地方における若者のキャリア形成の実態を把握するため、多様な層に着目しつつ、インタビュー調査の事例数を増やして引き続き検討していく。特に、研究初年度に十分な調査が実施出来なかった高卒就職者および就職活動を終えた高校生に対するインタビュー調査を強化したい。 第2.高校における職業選択,なかでもインターンシップ経験が若者の進路選択に与える影響を明らかにしていくことである。高卒就職者が減少するなか,一部の地域では,従来の一人一社制度の見直しが行われている。その一環として,高校生が職業を知る機会として広く普及しているインターンシップが,どのように行われているのかを把握する。 第3.2年間の各種調査・研究によって得られた知見をもとにインターネット調査会社による量的調査を行い、地方のキャリア形成と課題について地域間・階層間格差を検証する。
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