| Project/Area Number |
24K05780
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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| Research Institution | Osaka Seikei University |
Principal Investigator |
鈴木 勇 大阪成蹊大学, 教育学部, 教授 (90452383)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 晃輔 関西国際大学, 社会学部, 准教授 (30710222)
岡邑 衛 千里金蘭大学, 生活科学部, 准教授 (80735233)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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| Keywords | 過疎地域 / 高校魅力化 / 地域活性化 |
| Outline of Research at the Start |
本研究では、「学校のどのような取り組みが地域を活性化するのか」をリサーチ・クエスチョンとして、以下のように研究を進める。第1に、高校魅力化を進めている高校の事例を検討し、その取り組みが地域活性化にどのような効果をもたらしているのかを明らかにする。第2に、高校魅力化プロジェクトの成功例と失敗例を検討し、その要因を比較検討することで、実践的知見を得る。第3に、それぞれの地域の人々のライフコースを検討することで、それらを規定する地域の特徴や人々の価値観を検討する。そして、第4に、地域や若者の新たな価値観の創造が学校のあり方や企業のあり方を変化させる可能性を検討する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
過疎地域の少子高齢化は急速に進んでおり今後さらに進行することが予測されている。こうした地域では学校の統廃合が議論されているが、学校がなくなることは地域の存続にかかわるため、いかにして学校を存続させるかという試行錯誤が繰り返されている。ひとつのトレンドとなっているのは高校魅力化の取り組みであり、その動きは全国に広がっている。高校魅力化では、各校が特徴的な取り組みを行い、全国から入学者を募集することが多く、中には入学者を大きく伸ばしている高校も存在する。 今年度はこうした取り組みを行う学校の情報を分析するとともに、2か所の現地調査を実施した。そこでは、入学者数を大きく増やしている学校の取り組みや、県をあげて学校魅力化に力を入れている現状を知った。また、さらに少子高齢化が進んだ地域では複数の高校をいかに統合するかが検討されていた。 ここでの課題は大きく2点である。第1には、いかにして全国からの入学者を増やし定員を満たすのかという点である。学校、教育委員会、地域住民、NPO、企業らがコーディネーターを通じて協働している点が特徴としてみられた。また、学校は地域の魅力を再発見し、それを発信する重要な役割を果たしている。しかし、調査を進める中で、入学定員の充足のみが地域の活性化につながるわけではないだろうという思いも大きくなってきた。そこで検討すべき第2の課題は、入学定員の充足もさることながら、仮に入学定員が充足されないとしても地域の存続に寄与できる学校の在り方があるのではないかという点であった。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた通り、いくつかの高校魅力化の取り組み事例を分析した。その中には入学者が大きく増えた学校もあれば、必ずしも入学者増に結び付いていない学校もある。そこには、ステークホルダーの協働の形態や魅力発信の方法などに違いを見ることができた。また、実際に2つの地域で現地調査を実施した。それらの調査研究からわかったことは、高校魅力化には共通の基本的モデルがあるものの、学校を中心とした行政、地域の協力体制についても地域ごとに異なる形態が見られ、また、アピールする魅力についてもその地域ごとに異なる特徴がある点であった。そして、上述のように、入学者を全国から多く集めることだけが高校魅力化の「成功」ではなく、異なる形の評価基準を検討する必要があるという考えに至った。こうした次年度への検討課題が明確になったという意味でも、今年度の調査研究はおおむね順調に進んでいると判断する。
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| Strategy for Future Research Activity |
引き続き高校魅力化に取り組む全国の高校の事例を中心に様々な特徴的な事例を検討していく。その際に取り組みの成果として、入学者の増加、地域との紐帯の変化、卒業生の進路の変化、地域の人口動態、関係人口の変化、学校と地域産業との関係などに着目する。また、高校魅力化の取り組みはその名前にあるように高校の取り組みとして注目されてきた。地域からの若者流出が高校入学時、高校卒業時に増加することを考えれば、高校の魅力化は地域の存続と直結する。ただ、近年ではその取り組みを高校だけではなく、小中学校にも広げようという動きが盛んになっており、今後の取り組みが注目されている。 今後は高校魅力化の入学者増に加えて、高校魅力化の「成果」の評価基準を検討していきたい。また、高校のみではなく、小中学校に波及している学校魅力化の取り組みにも注目し、小中学校の魅力化の取り組みと高校の取り組みとの比較検討も行っていきたい。
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