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受験生が生成AIを利用することで大学入学者選抜にどのような影響を与えるか

Research Project

Project/Area Number 24K06084
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 09050:Tertiary education-related
Research InstitutionKyushu Institute of Technology

Principal Investigator

木村 智志  九州工業大学, 高大接続センター, 上席高度専門職員 (30964663)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安永 卓生  九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 教授 (60251394)
宮浦 崇  九州工業大学, 教養教育院, 准教授 (30509295)
田中 泉  福岡工業大学短期大学部, 情報メディア学科, 准教授 (20434871)
Project Period (FY) 2024-04-01 – 2028-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2024)
Budget Amount *help
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2027: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Keywords大学入学者選抜 / 生成AI / 文章評価 / 高校生 / 進路指導 / AIリテラシー / 進路選択
Outline of Research at the Start

生成AIの普及とその活用が大学入学者選抜にどのような影響を与えるのかについて検証を行う。生成AIの利用有無でどの程度変化するのかについて調査したうえで,生成AIの活用によって受験生の表現力や情報活用能力の評価にどの程度影響がでるか検証する。具体的には高校生や大学1年生の生成AIの活用力や生成AIを用いて作成した書類を評価することで、使用の有無で書類がどのように変化するかを調査する。その上で大学入学者選抜における生成AIの活用に対しての一つのガイドラインとなるようなものを提案する。

Outline of Annual Research Achievements

現在、総合型・学校推薦型選抜における志望理由書等の書類審査は、思考力・表現力や主体性の評価に用いられているが、生成AIの急速な普及により、これらの作成にAIが利用される可能性が高まっている。本研究では、まず15~26歳の約600名を対象にWEBアンケートを実施し、高校生・浪人生の74%、大学生・社会人の82%が受験や就職活動等で生成AIの活用に肯定的であることを明らかにした。また、それらの機会で「使いたい」と答えた割合も高校生・浪人生で50%、大学生・社会人で62%に達していた。
このような社会的状況を踏まえ、大学入学者選抜における生成AI活用の影響を検証するため、自由度の高い書類および短い文章について、評価実験を実施した。前者では、生成AIによる答案は、実際の受験生が自力で作成したものより平均得点が有意に低く、とくに「主体性」や「将来性」などの観点で差が見られた。後者では、低得点の受験生がAIの使用により得点が向上する傾向があり、実力の把握が困難になる問題も浮上した。
また、評価者が「AIで作成されたのでは」と感じた答案は、実際の使用有無にかかわらず得点がやや低くなる傾向があり、生成AIによる表現に対する心理的違和感の影響も示唆された。
これらの結果は、大学入学者選抜における評価の在り方やAIの適切な活用に向けた議論の必要性を示すものであり、今後の評価基準やAIリテラシー教育の在り方を考える上で一助となることが期待される。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度では、大学入学者選抜における生成AI活用の影響を明らかにするため、自由度の高い書類と短い文章に対する評価実験を実施し、それぞれの作成方法による得点差や評価者の印象に与える影響を分析した。さらに、15~26歳の約600名を対象としたWEBアンケート調査を行い、受験や就職活動の場面における生成AI活用に対する意識や利用意向について、具体的なデータを得た。
これらの研究成果は、9月の大学入試学会で発表され、大会発表賞を受賞した。また、2月には河合塾「高等教育エッセイ・レポート」に掲載され、3月には河合塾主催の大学入学者選抜改革セミナーにおいて、100名を超える大学関係者に向けた報告を行った。同セミナーは新聞社やWEBメディアで計39件(河合塾調べ)取り上げられ、本来は大学教職員向けの内容であったにもかかわらず、高校現場からも30件以上の問い合わせが寄せられるなど、関心の高さがうかがえた。
以上のことから、初年度は当初の研究計画に沿っておおむね順調に進展していると評価できる。現在は、プロンプト作成能力の違いが与える影響や、今後の評価基準への反映を視野に入れ、次年度以降の分析と成果の実装に向けた準備を進めている。

Strategy for Future Research Activity

今後は、生成AIの進展速度を踏まえ、継続的かつ比較可能な形で調査・分析を行う予定である。短い文章に関しては、課題文や評価ルーブリックを変更し、課題内容や評価基準の違いが得点や評価傾向に与える影響を検討する。また、同一課題に対して異なる年度で得られた解答を比較し、経年的な評価傾向の変化や、AIの性能向上が及ぼす影響についても分析を行う。
自由度の高い文章については、受験生が自力で作成した文章と、それを生成AIに添削させた文章を比較し、評価に与える影響を明らかにする。さらに、教科的な課題に対するレポート形式の答案においても、生成AIの使用有無が評価にどのような差異をもたらすのかを検証していく。
また、プロンプト作成能力の差異が成果物の質や評価に与える影響についても分析を進め、受験生の情報活用能力と生成AIの活用のあり方をより多面的に検討する。これにより、生成AIを活用した表現の教育的意義や限界についての知見を深めたいと考えている。
加えて、今後はWEBアンケートを15~19歳に絞って、継続的に実施し、社会的な受容性や利用傾向の変化を時系列で捉えるとともに、本年度からは受験者だけでなく評価者側にも注目し、生成AIに対する心理的印象や嫌悪感が評価に与える影響についても検証を行う。変化の著しいAI技術に柔軟に対応できるよう、研究体制や分析枠組みを適宜見直しながら、実証的かつ実践的な研究を継続していく。

Report

(1 results)
  • 2024 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2024 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] 生成AIが志望理由書の書類審査に与える影響2024

    • Author(s)
      木村智志, 安永卓生, 田中泉, 宮浦崇
    • Organizer
      第1回大学入試学会
    • Related Report
      2024 Research-status Report
  • [Remarks] 高等教育レポートVol.01 「生成AIの登場は大学入学者選抜に影響を与えるのか」

    • URL

      https://www.keinet.ne.jp/teacher/report/essay/volrep01.html

    • Related Report
      2024 Research-status Report

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Published: 2024-04-05   Modified: 2025-12-26  

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