| Project/Area Number |
24K08000
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 25030:Disaster prevention engineering-related
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| Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
勝間田 明男 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 教授 (80414514)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 耕平 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 助教 (20819122)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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| Keywords | 地震波の減衰 / 飛騨山脈 / 火山地帯 / 高い隆起速度 / 震度分布 |
| Outline of Research at the Start |
飛騨山脈を地震波が横切って伝播すると,地震波が非常に減衰することが知られている.それは震度が2段階下がるほどである.これは,飛騨山脈の火山におけるマグマたまりが影響しているとみられているが,これまでの研究においては減衰構造の空間分解能は十分に高くは求められていない.そこで,本研究においては,既存観測点の密度が低い山岳地域などで地震観測を行いデータを取得した上で,既存観測点のデータも併せて用いて飛騨山脈及びその周辺地域の3次元的な減衰構造を推定する.更にその構造を用いて,規模が大きな地震による地震動がこの減衰構造によりどのように影響を受けるか評価を行う.
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| Outline of Annual Research Achievements |
科学研究費により,地震計2台・記録装置2台を整備した.既有の地震計も含めて飛騨山脈の西側地域に設置して地震観測を継続的に実施している. 観測により得た地震記録と防災科学技術研究所が公開している強震計記録・高感度地震観測記録についてスペクトル解析を行い,周波数10Hzにおける理論振幅レベルと観測振幅レベルの差を計算した.理論振幅レベルはF-netモーメントテンソル解の地震モーメント値を用いた. トモグラフィー法を用いて,観測された振幅レベルの差を説明しうる3次元減衰構造モデルの構築を行った.モデルの範囲は,飛騨山脈だけではなく中部地域・関東地域を含む領域の解析を行った.様々な方向からの波線データを確保するために広い範囲の解析とした.トモグラフィー法のブロックサイズは水平方向0.1°,垂直方向10kmとした.飛騨山脈を主対象に含んだ解析としては,これまで30kmブロックサイズの解析はあったが,これはこれまでよりもより分解能の高い解析となっている. 解析の結果,飛騨山脈の下の上部地殻において大きな高減衰領域となっていることが明らかとなった.浅い部分において高減衰となっているのは火山領域においても見られず,上部地殻において似たような高減衰領域となっているのは,伊豆半島や房総半島など限られた範囲であった.火山地域では,最上部マントル部が高減衰領域となっているが,上部地殻部が高減衰となっている例は他に認められない.飛騨山脈と房総半島に共通している事項は非常に大きな隆起速度である.大きな隆起速度が地殻上部における高減衰に関係している可能性が解析結果から示唆される. また,解析結果によって,フィリピン海スラブがメルトなどの物質の上昇を妨げていることなども明らかとなった.
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
経費の大半を占める地震観測機器は遅滞なく調達することができ,観測も継続中でデータの蓄積が十分になされている. 減衰構造の解析については,解析部プログラムの開発が順調に進み解析結果が既に得られている.その結果では,飛騨山脈や房総半島など限られた範囲において上部地殻が高減衰となっているという当初の想定とは異なった,新たな知見を得ることができている.今後このような現象に対して考察を加える.また,飛騨山脈だけでなく中部から関東地域をトモグラフィー解析の対象としており,飛騨山脈以外でも特徴的な減衰構造が解明されつつある. また,最終的には推定した減衰構造を用いた波動シミュレーションによる地震動評価を想定しているが,そのための速度構造の推定も並行して進めている.
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| Strategy for Future Research Activity |
観測は継続して,飛騨山脈近傍の減衰構造の推定精度・空間分解能の向上を図ってゆく. 得られた減衰構造については,その分布について考察を加えていき,そのような減衰となっている背景要因について探ってゆく.その結果は論文としてまとめて発表する予定としている.現在,論文の執筆を進めている. 得られた減衰構造に基づいた地震動評価を行う予定としており,現在そのための速度構造モデルの構築,波動計算プログラム(OpenSWPC)の利用の準備を行っているところである.
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