| Project/Area Number |
24K12961
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 57040:Regenerative dentistry and dental engineering-related
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| Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
稲葉 菜緒 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (00814170)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
右藤 友督 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10816680)
石崎 明 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (20356439)
黒嶋 伸一郎 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (40443915)
澤瀬 隆 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (80253681)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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| Keywords | インプラント周囲炎 / リプログラミング / マクロファージ |
| Outline of Research at the Start |
インプラント周囲炎は発生頻度の低くない生物学的合併症で,病因と治療法が不明の慢性難治性硬軟組織疾患である.本研究課題の目的は,マクロファージの極性変化に着目し,開発済みのインプラント周囲炎モデルを用い,創部軟組織におけるマクロファージのリプログラミングを誘導して革新的な治療法開発の基盤を構築するとともに,インプラント周囲炎における病態/治癒組織の多次元的網羅解析から治癒関連分子・遺伝子を探索し,インプラント周囲炎の病態形成機構を解明することにある.
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| Outline of Annual Research Achievements |
インプラント治療は欠損歯列と機能回復に有用だが,近年臨床においては難治性のインプラント周囲炎が問題となっている.インプラント周囲炎の罹患率は上部構造装着5年以上で26%にまで上昇すると報告されているものの,現在でも病態形成機構が不明で,提唱されているどの治療法でも治癒しない難治性硬軟組織疾患であり,病態形成機構の解明と治療法の開発が希求されている.本研究の目的は,インプラント周囲炎モデルラットを作製して多次元網羅解析を行い,マクロファージのリプログラミングを機軸としたインプラント周囲炎の病態形成機構解明と革新的治療法開発の基盤を構築することにある.当該年度はラットインプラント周囲炎モデルを作製することができ,多面的網羅解析から以下のことを明らかにした.LPSにより炎症を誘発するモデルを用いて硬組織を評価すると,1)辺縁骨レベルが有意に低下し,2)辺縁骨部分の破骨細胞数が有意に多くなるとともに,3)炎症性細胞浸潤が有意に多くなる事が分かった.インプラント周囲粘膜の軟組織では,健常インプラント周囲粘膜と比較して,1)コラーゲンの産生量が有意に少ない,2)血管新生が有意に少ない,3)炎症性細胞浸潤が有意に多い,4)全体のマクロファージ数は有意に(3倍以上)増大する,5)M1マクロファージ数が有意に多い,6)M2マクロファージ数には変化が認められない,ならびに,7)M1/M2比は6以上と明らかにM1マクロファージの分布が多く,有意な極性変化が認められた.さらにマクロファージの亜型である骨性マクロファージ数の分布が有意に増大していることも分かった.
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度はインプラント周囲炎モデルラットを作製でき,そこからマクロファージの挙動解析を行えたため,「おおむね順調に進展している」とした.
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| Strategy for Future Research Activity |
インプラント周囲炎モデルラットを作製し,LPSの初回投与時に,並行して樹立・培養しておいた抗炎症性マクロファージであるM2マクロファージを静脈経由で全身的に移植する.LPSの粘膜溝内投与2と4週間後にラットを屠殺し,上顎,脾臓,長管骨,血清,頚部リンパ節などを採取する.マイクロCT撮像,組織染色,免疫染色,血清のELISAなどから3次元的骨構造解析,病理組織形態学的解析,免疫病理組織学的解析,ならびに血清の生化学的解析など多面的網羅解析を行い,マイクロアレイとともに総合的に勘案し,マクロファージの移植が治癒を促進する分子・遺伝子の候補を選択する.最後に候補分子に対する動物実験を行い,選択した分子がインプラント周囲炎の病態形成機構に関与することを証明する.
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