| Project/Area Number |
24K15879
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Review Section |
Basic Section 01010:Philosophy and ethics-related
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| Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
長野 邦彦 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 助教 (00882565)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2026: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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| Keywords | 道元 / 日本思想 / 日本倫理思想 / 世界哲学 / 体用論 |
| Outline of Research at the Start |
本研究は、これまで体用論的な解釈枠に基づき捉えられてきた道元の思想について、道元自身による体用論批判を手掛かりとして、体用論とは異なる、他者との水平的な相互性の中で真理を顕現させるという道元特有の思想モデルを解明し、道元思想に対する新たな解釈枠を提示するものである。それを通じて、日本思想全体を捉える従来の解釈枠自体を見直し、新たな地平を開くことを目指す。
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| Outline of Annual Research Achievements |
計画の初年度にあたる本年度は、道元思想の基本構造と体用論的モデルとの差異についての考察に集中し、その成果を下記の学会パネル、シンポジウムで発表した。 まず、日本印度学仏教学会第75回学術大会(於:駒澤大学)にて、石井清純氏(駒澤大学)代表の『正法眼蔵』をテーマとしたパネル発表「仮字『正法眼蔵』への多角的アプローチの可能性を探る」(9月8日開催) にパネリストの一人として参加した(発表題目「『正法眼蔵』における他者の問題」)。 それから、2025年2月15日に開催された京都大学人文科学研究所主催の公開国際シンポジウム「語り得ぬものを語る:グローバル時代の禅の言葉と翻訳」(於:京都大学)に提題者の一人として参加した(発表題目「道元における言語の位置づけと体用論批判について」)。なお、このシンポジウムでの発表内容をもとにした論文集が法蔵館から刊行予定であり、私も、当日の質疑等を踏まえて大幅に改稿した原稿を寄せる予定である。 上記パネルおよびシンポでは、多くの研究者と交流し意見交換をすることができたが、とりわけ道元や日本および東アジア思想に対する国際的な関心の高まりや研究の動向について知ることができたのは有益だった。道元(および日本思想)に対する海外の研究アプローチは多様化しているものの、しかし他方で、いまだに『大乗起信論』的な体用論モデルや近代西洋的な枠組みに規定されているところがあり、こうした国際的な潮流の中で、近代西洋的な哲学観の影響を受けた従来の解釈枠を再考するという本計画の持つ意義を再確認することができた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度からお茶の水女子大学に専任教員として赴任したことに伴い、当初は環境の変化や担当授業数の増加等の理由から研究が進まなかったが、科研費により研究環境・資料を整えられたため、以後は後れを取り戻し、上記の口頭発表につなげることができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
上記シンポジウム論文集に収録するための論文の準備を進める。加えて、研究成果の学会発表、論文投稿を進めていきたい。
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