Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
朝鮮半島細石刃石器群を対象とし、遺跡の自然形成過程と集団行動・文化動態を復元する。LGM以降、東ユーラシア北半において寒冷かつ乾燥した環境への適応戦略として、細石刃技術を採用した。朝鮮半島は、東ユーラシア北半で最も古い段階から細石刃が出現した可能性が指摘される地域の一つであり、現生人類の日本列島への拡散を詳しく理解する上で極めて重要である。本研究では、朝鮮半島最大規模の細石刃資料が層位的に確認された垂楊介遺跡Ⅵ地区を研究対象とし、1)遺跡の自然形成過程の復元と居住年代決定、2)細石刃石器群の技術・行動適応の実態把握、3)石刃・細石刃石器群の年代と技術を比較し、総合的な行動的特徴を明確化する。