Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
都市空間における人々の行動の格差や多様性を評価するためには、一般的に「場所基軸指標」と「個人基準指標」の2つが用いられてきた。これらはそれぞれ、特定の場所に訪れる人の多様性や、個々の人が出会う人の多様性を簡略的に評価するものであり、都市圏での行動解析や格差分析に利用されてきた。しかし、これらの指標は場所や個人のつながりを削ぎ落として数値化するため、都市空間の複雑性を完全に反映しているとは限らない。そこで、本研究では、地理的関係性や社会的つながりを考慮した多様性の評価を行い、場所が地域の多様性にどのような影響を与えるかを示す指標を開発することを目指す。