Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
日本では2003年から経営者による「財政状態と経営成績の分析」(Management's Discussion and Analysis: MD&A)の開示が義務付けられた。このMD&Aは文字による記述情報であるが、それがどの程度、財務情報(業績情報)を補完し、投資意思決定などに有用であるのかは十分に解明されておらず、学術的な研究の蓄積は十分とはいえない。そこで本研究では、MD&Aから将来予想に関する記述情報である「将来志向文(Forward-Looking Statements: FLS)」を体系的に抽出し、そうした文字情報の意思決定有用性を検証する。