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フランスにおける親となった移民第2世代による教育とアイデンティティの社会学的研究

Research Project

Project/Area Number 24K16511
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 08010:Sociology-related
Research InstitutionToyo University

Principal Investigator

村上 一基  東洋大学, 社会学部, 准教授 (00822420)

Project Period (FY) 2024-04-01 – 2027-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2024)
Budget Amount *help
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Keywords移民第2世代 / 移民 / フランス / 郊外 / 教育 / アイデンティティ / イスラーム / 社会的排除 / エスニシティ
Outline of Research at the Start

フランスでは、移民第2世代が社会に「登場」して約40年が経ち、移民社会として「成熟期」をむかえているが、今日でも彼・彼女らの統合やアイデンティティは重要な社会問題であり続ける。本研究では、親となった第2世代に対するインタビュー調査を実施することで、自分たちが受けてきた教育や社会での経験をどのように内面化し、子どもの教育に反映させているのか、自分たちの育った地域との関わりをどのように捉えているのか、「移民出自」がどのように世代間で継続、もしくは断絶するのかなど、移民の世代交代や第2世代の統合とアイデンティティに関する新たな知見を見出す。

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、親になった移民第2世代が、自分たちが受けてきた教育や社会での経験をどのように内面化し、子どもの教育に反映させているのかを、フランスの事例から考察することを目的としている。研究初年度は、フランスの2つの団地で調査を実施した。
具体的には2024年9月に渡仏し、パリ郊外のグリニー市で活動する市民団体を拠点に、市民団体代表者、グリニー市市長、団地で育ち今は団地で子育てをする親、若者、高齢者住民、中学校・小学校・保育園の教員(退職者含む)にインタビューを行った。またエヴリー=クルクロンヌ市で元市議会議員や団地の住民にヒアリングを実施した。
調査の結果、フランスで育った移民第2世代の親が自分たちの文化や宗教などのルーツを重視することが多いこと、また学校では宗教の問題が重要になっており、幼少期から子どもが学校で宗教的な帰属について主張することがみられることなどが明らかになった。宗教については、特にフランスで育った第2世代が親の場合に、より主張が強くなると学校教員は考えていた。団地に住む親のなかには、団地やそこでの人間関係に愛着をもち、好んで団地に住み続ける人びとがいる一方で、子どもの教育のために自分が育った地区とは違う場所で暮らしたいと思いつつも、社会経済的な理由でそれが叶わない人びともみられた。とくに調査を行った団地では高校が近くになく、学校の教育環境への懸念なども多く見られる。団地を出られた人びとと出られなかった人びとなど、移民第2世代である親の階層化が進んでいることも明らかになった。
さらに団地には移民第1世代の親と移民第2世代の親などがおり、これらの人びとの関係性、課題の共通性と違いも検討していく必要があることも再確認された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画よりもフランスでの調査期間が短くなってしまったが、これまでのラポールを最大限に活用することで、集中的な調査を実施することができた。また、新たなつながりも多くつくることができ、研究初年度として十分な結果が得られた。

Strategy for Future Research Activity

2025年度は海外特別研究を取得し、半年間、フランスで在外研究を実施する。研究初年度に構築した基盤をもとに、その期間に集中的に現地調査を行う予定である。また研究成果をフランスの研究機関で報告することで、成果公表を行うとともに、在仏研究者との意見交換も実施する。

Report

(1 results)
  • 2024 Research-status Report
  • Research Products

    (7 results)

All 2025 2024

All Journal Article (1 results) Presentation (3 results) (of which Invited: 1 results) Book (3 results)

  • [Journal Article] 都営団地における〈多文化共生〉をめぐる自治会と大学の連携:東京都北区における「多文化クラブ」の取り組みから2024

    • Author(s)
      村上一基・山本佳奈
    • Journal Title

      東洋大学社会学部紀要

      Volume: 62(1) Pages: 5-21

    • Related Report
      2024 Research-status Report
  • [Presentation] 東京都北区における多文化共生の地域社会をつくる域学連携プロジェクト2024

    • Author(s)
      村上一基
    • Organizer
      日本国際文化学会 第23回全国大会 シンポジウム「地域における国際文化と大学:移民、難民、多文化共生」
    • Related Report
      2024 Research-status Report
    • Invited
  • [Presentation] フランスにおける「教育都市(Cites educatives)」施策とローカルな教育ネットワークの形成:パリ郊外の諸自治体による社会的・都市的背景を反映した取り組みの変化2024

    • Author(s)
      村上一基
    • Organizer
      フランス教育学会第42回大会
    • Related Report
      2024 Research-status Report
  • [Presentation] フランスにおけるムスリム移民第2世代の宗教アイデンティティ:イスラモフォビアが広がる社会における宗教実践と生きづらさ2024

    • Author(s)
      村上一基
    • Organizer
      第97回日本社会学会大会
    • Related Report
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  • [Book] 移民の教育政策を制度から問いなおす:フランスにみる新規移民からその子孫まで2025

    • Author(s)
      園山 大祐
    • Total Pages
      400
    • Publisher
      勁草書房
    • ISBN
      9784326603787
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  • [Book] 多様な学びの場をつくる2024

    • Author(s)
      駒井 洋、田巻 松雄、吉富 志津代
    • Total Pages
      304
    • Publisher
      明石書店
    • ISBN
      9784750357812
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  • [Book] ヨーロッパの中国系新移民第2世代2024

    • Author(s)
      山本 須美子
    • Total Pages
      384
    • Publisher
      明石書店
    • ISBN
      9784750358451
    • Related Report
      2024 Research-status Report

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Published: 2024-04-05   Modified: 2025-12-26  

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