| Project/Area Number |
24K16828
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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| Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
荒井 穂菜美 東京大学, 相談支援研究開発センター, 特任助教 (60846153)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2027: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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| Keywords | 青年期 / 孤独感 / 不安 / 孤独 / セルフヘルプ / 大学生 / 学生相談 / 不安とうつ |
| Outline of Research at the Start |
近年コロナ禍により顕著となった孤独感は、うつ病や不安症といったメンタルヘルスの問題への影響のみならず、自殺率の高さとも関連し、若年層の孤独感を和らげることが喫緊の課題である。しかし大学の学生相談において孤独感を和らげるプログラムは存在せず、エビデンスがない。 そこで、本研究では、ユーザーセンタードアプローチを用いて孤独感に対するオンライン自助支援型プログラムを開発し、孤独感およびその他のメンタルヘンスの問題の予防効果を検証する。本プログラムは、孤独感軽減およびメンタルヘルス問題の予防のための援助の選択肢として、潜在的ニーズを抱える多くの大学生に援助を提供可能になることが期待できる。
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| Outline of Annual Research Achievements |
2024年度は、研究課題「大学生の孤独感予防プログラムーユーザーセンタードアプローチによる開発と評価ー」の基盤整備として、孤独感の信頼性ある測定ツールの構築を目的に、De Jong Gierveld Loneliness Scale(DJGLS)の日本語版作成および心理計量学的検討を行った。翻訳・逆翻訳を経て尺度を作成し、若年成人および高齢者(各500名)にオンライン調査を実施した結果、2因子構造(情緒的・社会的孤独感)は概ね支持され、信頼性・妥当性も確認された。今後はこの日本語版DJGLSを用いて、若年層(18歳から29歳)を対象に、孤独感・社会的孤立とメンタルヘルス(抑うつ・社交不安・全般不安)の縦断的関連を明らかにする研究を実施予定である。特に欧米の先行研究で報告された、情緒的孤独感と抑うつ・社交不安との強い関連や、社会的孤独感と孤立との関連が日本でも再現されるかを検証する。また、こうした知見を基に、孤独感のタイプに応じた予防的支援プログラムの設計へと発展させる予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は当初の計画に沿っておおむね順調に進行している。2024年度は、DJGLS日本語版の翻訳・逆翻訳および心理計量学的検討を実施し、若年成人および高齢者を対象にオンライン調査を完了した。収集したデータに対する因子分析・信頼性・妥当性の検証も計画通りに進み、その成果は現在、国際学術誌に投稿済みであり、査読中である。調査実施やデータ分析が円滑に行われたこと、また研究協力体制が早期に整備されたことが、計画の順調な進行を支える要因となった
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| Strategy for Future Research Activity |
本研究の目的は、若年層における孤独感の特性を明らかにし、ユーザーセンタードアプローチに基づく予防的支援プログラムを開発・評価することである。2024年度は、その基盤としてDe Jong Gierveld Loneliness Scale(DJGLS)の日本語版を作成し、若年成人および高齢者を対象とした心理計量学的検討を実施した。尺度の信頼性・妥当性が確認されたことから、今後はこの尺度を用いて、大学生を対象とした縦断調査を実施し、孤独感・社会的孤立とメンタルヘルス指標(抑うつ、社交不安、全般不安)との関連性を経時的に検証する予定である。特に、孤独感の下位因子(情緒的・社会的)がそれぞれ異なる心理的影響を持つことが海外研究で示唆されており、日本の大学生における縦断的構造を明らかにすることは意義が大きい。また、孤独感のリスク要因と保護要因(例:所属感、ピアサポート経験)の分析も進め、孤独感の動的変化モデルを構築する。さらに、得られた知見をもとに、学生自身が自らの孤独感に気づき、適切に対処できるよう支援するユーザーセンタード型のオンライン予防プログラムを開発し、パイロット的な効果検証を行う計画である。学内外の支援実践と連携し、実装可能性と持続性の高い支援の構築を目指す。
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