Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
近年、量子科学技術の進歩により、数百量子ビットを備えたゲート型の量子計算機が登場しており、従来の古典計算機を用いたシミュレーション手法と比較しても実用性のある量子計算が可能となりつつある。本研究ではノイズのある現行量子計算機を対象に、量子ー古典ハイブリッド法に基づく量子多体シミュレーションアルゴリズムを開発し、量子多体系における量子計算機応用を推進する。特に変分量子アルゴリズムにおける量子回路最適化の課題に対処するため、テンソルネットワーク法に着想を得た新しい最適化アルゴリズムを構築し、量子計算機を活用することで提案手法の実用性を検証する。