Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
低温プラズマ (non-thermal plasma; NTP) の医学的利用が近年注目されているが、作用メカニズムについては不明な点が多い。本研究ではアレルギー反応にかかわる肥満細胞や好塩基球細胞の活性化に対するNTPの作用やそのメカニズムを、NTPにより生成する活性種の種類や遺伝子・タンパク質の変化に着目して検討する。また、肥満細胞の集積が特定の腫瘍において予後不良因子となるという報告に基づき、腫瘍形成にかかわる肥満細胞活性化に対するNTPの作用も検証する。NTPによる肥満細胞や好塩基球細胞の活性化抑制メカニズムを解明することで、アレルギーやがんの新たな治療法につながることが期待される。