Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
系外惑星(太陽以外の恒星を回る惑星)を直接観測するためには、近傍の明るい恒星光を抑制する観測技術が必要となる。この技術は、望遠鏡瞳形状に起因する恒星回折光を抑制するコロナグラフと、波面揺らぎに起因する恒星散乱光を抑制する波面制御系から構成される。恒星が2つの連星では、2つの恒星光を同時に抑制しなければならない。本研究では、単一星用に提案されたコロナグラフと波面制御系における波面測定技術を連星用に拡張する手法を提案し、室内実証実験を行う。将来的に、提案技術を適用した観測装置を開発することで、連星まわりの系外惑星を直接観測し、惑星の多様性の理解などの知見が得られると期待される。