Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
二酸化炭素(CO2)は宇宙空間に普遍的に分布し,最も始原的な分子のひとつである.CO2は,星間分子雲に存在する氷星間塵表面でCO分子とOHラジカルの化学反応により効率的に形成することが一般的に知られている.この形成メカニズムは,実験的研究により得られた結果を強い根拠としているが,一方で最新の理論的研究では,この反応によるCO2形成は非効率である可能性が示されている.この不一致の原因は,従来実験の検出感度を要因とする技術的な問題である可能性が高い.本研究では,模擬氷星間塵表面におけるCOとOHの反応に着目し,新たに開発した超高感度氷表面分析装置を用いて,CO2形成に至る素過程を再検証する.