Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
積雪内部の強度が弱い層を起点に発生する表層雪崩は前兆現象がなく,その発生危険度を推定するために,積雪断面観測で積雪内部の物理構造を正確に把握することは非常に重要である.この観測のほとんどはマニュアルによる作業であり,多大な時間を要する.雪温,密度,硬度,雪質などの物理量の測定は通常10cm毎に行うため,空間解像度にも限界がある.本研究では触感を定量化して空間的に連続した情報が得られる指模擬接触子センサーを積雪断面観測に適用することで詳細な積雪構造の観測データを迅速かつ連続的に得る手法を開発する.冬期に野外で本システムを用いた観測を実施し,積雪変質モデルの精度向上にも活用する.