Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
世界最大の山脈であるヒマラヤは、約200万年前から現在にかけて急激に隆起したとされているが、その原因は明らかになっていない。近年、ヒマラヤ山麓の地下に存在するとされる小規模な分岐断層の活動がヒマラヤの急激な隆起を引き起こしたとする説が注目を集めているが、十分な証拠は提示されていない。本研究では新しい年代測定法であるモナザイトのフィッション・トラック年代測定法を用いて、分岐断層付近の隆起・侵食履歴を詳細に明らかにすることで、ヒマラヤの隆起に対する分岐断層の重要性を明らかにする。