Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
高齢化を背景に,生体インプラント材料となる各種合金の高性能化,すなわち強度や剛性を生体組織に合わせて最適化する技術開発が急務となっている.これには数値解析による材料組織・力学特性の予測が鍵となるが,従来手法には「物性値」「核形成」「組織ベース特性評価」の不備不足が残り,実用化の障害となっている.本研究では,連続体モデルと原子計算をデータ科学を介して融合し,原子スケールの物理を反映したメゾ組織予測と,予測された組織に基づく力学特性の原子論的解析を連続して行うトランススケール技術を示す.これにより,組織・特性の一貫的評価を可能とし,生体用合金の理想特性を引き出す計算駆動材料プロセス設計を実現する.