Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
高摩擦が要求される部材に用いられるゴム材料の特徴の一つとして,路面表面の微細な凸部との接触に伴う表面から内部までの3次元的なひずみ挙動によって摩擦特性が大きく変化することが挙げられる.計算シミュレーションによるひずみ分布と摩擦力発現の関係の解明は数多くの研究例があるが,3次元的なひずみ分布を実験的に可視化した研究例は存在せず,ゴム材料の摩擦を制御するための材料設計指針は確立されていない.そこで本研究では,ひずみによる摩擦力を制御するための材料設計指針確立を目的に,ゴムの摩擦における表面・内部の3次元的なひずみ分布の可視化技術を世界で初めて確立する.さらに,具体的な材料設計指針の確立に挑戦する.