Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究では,低温酸化反応により形成される冷炎の燃焼特性を解明するため,低侵入型の直接サンプリング計測により,冷炎中の化学種の分析を行う.空間的に固定された壁面安定化冷炎からの既燃ガスを,加熱壁に設けられたガスサンプリング用のオリフィスからサンプリングし,差動排気系を通して分析計に導入することで,採集時の外乱および配管経路での反応による化学種の欠損を最小限に抑える実験系を構築する.高感度の飛行時間型質量分析計(TOF-MS)により化学種の分離・同定を行い,多種の化学種の系統的な分布すなわち火炎構造を取得することで,冷炎の燃焼特性を調査する.