Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
ハロゲン化ペロブスカイトは、簡易なプロセスにより高品質な薄膜を作製可能であることと特異な低熱伝導率から有望な熱電材料として期待されている。一方で、従来報告されてきたハロゲン化ペロブスカイト熱電材料は太陽電池分野で開発されたものであり、一般的な無機熱電材料と比べ電気特性が低いことが課題である。その要因は、ハロゲン化ペロブスカイト自体の大きいバンドギャップと電子-格子相互作用によって生じる格子歪の影響(ポーラロン効果)である。そこで本研究では、新奇ハロゲン化ペロブスカイト熱電複合材料の開発および無機半導体との複合材料化・歪を利用した熱電変換効率向上手法の確立を行う。