Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
無線機器は人体への電波の安全性に対する適合性評価が必要である。今後、主流となる6GHz以上では吸収電力密度が安全性の指針値であるが、その測定手法は未確立である。6~10GHzにおいては、6GHz以下の指針値である比吸収率からの算出方法が提案されており、この手法を10GHz以上に拡張し、適合性評価が可能な範囲拡張のためのプローブ較正手法を検討する。しかし、較正に用いる導波管やアンテナは高周波数化につれて小型化し、製作が困難となる。そこで、本課題の目的を10GHz以上での標準波源の問題を解決することとし、高損失媒質に特化した高損失媒質中半波長超アンテナの動作解明と近傍界利得測定原理の確認を行う。