Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究の目的は、大荷重の衝撃力計測技術の実現である。衝撃力は自動車などの輸送機械が人や物資を運ぶ際に路面に与える負荷として生じる動的な力である。しかし、既存の計測装置での衝撃力の発生源となる物体の質量は100 kgが上限であり、たとえば道路法が定めるトラックの最大積載重量である20 tに対して5 %程度にすぎない。そこで、本研究では、540 kN実荷重式力発生装置とレーザー干渉計とを組み合わせることにより、最大55 tまでのおもりを使用した大荷重の衝撃力を精密に測定できる技術を開発する。本研究は、輸送機械の受ける衝撃力評価や、それらの材料や構造の開発に資する情報収集などへの応用が期待される。