Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
気候変動や水需要の増大により微生物学的に安全な水の確保は困難になりつつある。腸管系ウイルスは水処理に対する生残性が高い上に、許容濃度レベルが極めて低いため、浄水・再生水におけるリスク因子となっている。しかし、従来のウイルス測定法は検出感度が低く、時間を要したため、処理後の浄水・再生水におけるウイルス濃度は限定的であった。本研究は、最新の分子生物学的ツールの援用により浄水・再生水に低濃度で存在するウイルスを高感度かつ迅速に検出する技術開発をを目的とする。さらに、実際の水処理施設での採水を通じ、ウイルス存在実態を把握し、最終的な水利用に伴う感染リスクを評価することを目指す。