Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
セラミックス材料の高温構造部材への適用が注目される中、その脆性を克服する自己修復に関する研究が盛んになっている。一方、無容器法の発展により、不均一核生成を抑制した急冷でのバルクガラス作製が可能となった。本研究では、これらの技術的背景を踏まえ、希土類ケイ酸塩ガラスへの高温熱処理による新しい自己修復の実証を目的とする。非晶質からの相転移に伴う特異な現象を利用することで、従来の粒子酸化による体積膨張とは異なる自己修復メカニズムの解明を目指す。本研究の成果は、セラミックスの耐環境コーティングへの応用に直結し、次世代航空機タービンブレードなどの高温構造部材の信頼性向上に寄与することが期待される。