Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
ゼオライトはSiO2を基本骨格としたミクロポーラス材料であり、高温水蒸気への高い安定性からNOx浄化触媒やメタノール転換触媒として実用化されている。優れた構造安定性を有するゼオライトに複合酸化物ナノ粒子を内包することで、触媒反応中の高温水蒸気による被毒抑制が期待できる。凝集した複合酸化物ナノ粒子をゼオライトに内包するだけでは焼結を免れることはなく、複合酸化物ナノ粒子の機能は最大限に発揮されない。したがって、複合酸化物ナノ粒子をゼオライト細孔内に均一かつ凝集なく内包させた触媒設計が望ましい。本研究は、複合酸化物ナノ粒子内包型ゼオライトの新規合成手法の確立を目的とする。