Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
我々は,脂質二分子膜に対し従来の膜貫通方向の電圧に加え,膜水平方向にも電圧を印加することが,膜に内包されたイオンチャネルの活性の飛躍的な向上に繋がることを発見し,膜水平電圧がイオンチャネル機能解析をする上で有効な入力パラメータとなる可能性を見出した.しかし,その作用原理は依然として不明である上に,膜水平電圧を印加するためのデバイスにおいて電極寿命の短さと高機能的なデバイスの作製効率の低さといった技術的な問題も存在する.そこで,膜水平電圧の作用原理の解明とデバイス作製上の技術的な問題の解決を図ることで,膜水平電圧を導入した人工細胞膜に基づく革新的なイオンチャネル機能計測システムの創出を目指す.