Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
薬剤耐性菌の感染拡大を防ぐには,院内感染等のアウトブレイクが発生した際に感染経路を迅速に特定する必要がある.感染経路の特定には,細菌間で同じプラスミドDNAを有しているかを判別することが重要であり,これにはプラスミドDNAの長さと塩基配列を高速に比較する必要がある.しかし,これまでのゲルを用いた方法では一週間を要していた.そこで本研究では,プラスミドDNAの長さと塩基配列を一分子で高速に比較する新規手法を開拓する.ナノオーダのすきま制御系と一分子の泳動制御系を組み込んだ顕微鏡システムを構築し,プラスミドDNA一分子を伸長・固定し,超解像蛍光観察を用いて長さと塩基配列を高精度に比較する.