Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
エッジ端末向けの低消費電力なスピンデバイスを実現する技術として、スピン軌道トルクが注目されている。トルクの生成効率はスピンホール角θSHに比例するため、デバイスの低消費電力化のためには巨大なθSHを持つ材料を膨大な候補の中から探索する必要がある。そのためには、正確かつ高スループットなθSHの評価手法が欠かせない。磁化反転を利用したスイッチング法は最も簡便かつ高スループットなθSHの評価手法であるが、スイッチング法と他の手法ではθSHが数倍ずれうることが知られている。本研究では、磁壁伝搬を伴うスイッチング法の理論を再構築し、正確かつ高スループットなスイッチング法の確立を目指す。