Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究では、3次元観察が可能で標識が不要な顕微鏡を開発し、その空間分解能を分子レベルにまで高めるための基盤となる技術開発と結像特性の理論的・実験的検証を目的とする。具体的には、無標識3次元観察法の1つである非線形ラマン顕微鏡に、申請者がこれまで開発してきた超解像技術を導入し、 空間分解能の向上とその結像特性を評価する。また、スペクトル検出を同時に行うことで、 試料の網羅的な無標識分子同定を可能にする。非線形ラマンのコヒーレント特性を最大限活用可能な手法と理論を確立し、新たな生体内分子観察技術の礎を築く。