Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
化学燃料にはエネルギーの貯蔵性や動作環境を選ばないといった利点があり、生体内においてもATP合成酵素などのバイオマシンの多くは化学燃料を原動力として用いている。一方で、人工系においても化学燃料で駆動する分子モーターの開発が長年望まれてきたが、従来の合成化学的手法では理想的なモーター回転運動は達成されていない。本研究では、化学励起法を活用するという大胆なアプローチを確立することで上記の問題を解決する。化学燃料によって分子マシンを駆動することで自律的分子モーターの安定的発動を実現する。