Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
有機可視光レドックス触媒を用いた触媒的有機光反応は、熱反応では難しい変換を可能にする上、環境調和性も高いため近年注目を集めている。しかし、既存の有機可視光レドックス触媒は合成が煩雑であったり、多様な修飾が困難であったりするという問題があった。そこで本研究では、迅速な合成が容易でありながら、性質を自在に調節可能でもある「テーラーメイド有機可視光レドックス触媒群」として、トリチルカチオン誘導体を提案する。触媒的光[2+4]環化付加反応を評価反応として触媒としての有用性を示すことを目的とし、さらに開発した触媒を固定化し、連続光フロー合成に応用性することで、将来の新規光反応の開発に資することを目指す。