Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
含ホウ素π共役化合物は、機能性材料への応用が期待されている分子である。特に、四配位ホウ素を含むπ共役化合物ではホウ素が四面体構造をとるため、適切に置換基を配置することでキラル化合物となりうる。しかし、現在までのキラルホウ素化合物の合成法は主にキラルカラムを用いた光学分割であり、触媒的かつエナンチオ選択的な合成は限られている。本研究では、不斉遷移金属触媒を用いた反応により四面体型四配位構造を起源とするらせん状化合物のエナンチオ選択的な合成を目的とし、新たなキラルホウ素化合物の汎用的な合成法の確立を目指す。