Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究の目的は,柔軟な発色団構造を持つ分子プローブを設計し,標的結合時における発色団のねじれ構造を誘起させることで,類似分子群の分子長の差異を光学的に識別する手法「構造シグナリング」を創案することである。具体的には,糖鎖の分子長に応じて多様なシグナルを発し,糖鎖長の識別を可能にするボロン酸型プローブを開発する。さらに,開発したプローブを用いることで,細胞及び細胞外小胞(sEV)の識別へと展開する。細胞やsEVの表面のルイス糖鎖の種類は,それぞれ細胞の種類や由来細胞に依存して変わることから,得られた種々のシグナルデータ(蛍光,円二色性スペクトル)に対する多変量解析を行うことで,識別を達成する。