Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
薬剤耐性菌の問題は国際的な公衆衛生の課題と位置付けられている。本研究では創感染症に焦点を当て、抗菌薬を用いない予防・治療戦略として、ナノ構造化衛生材料の利用を提案する。まず、我々が最近見出した、低分子量セルロースが自己集合化して材料表面でナノ構造形成する現象を探究し、既存の衛生材料の表面にナノ構造を自在修飾するための基礎知見を獲得する。さらに、ナノ構造化衛生材料の細菌への作用を精査することで、それらの創感染予防・治療への応用可能性を探索する。