Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
幅広い濃度のマンガン (Mn) 環境へのイネの適応には、2種類のMn輸送体の翻訳後制御、すなわち、根で発現するNramp5の偏在性と節で発現するNramp3の分解性が重要である。本研究では、未解明なままの偏在性と分解性の制御機構の全容を解明し、幅広いMn環境へのイネ特有の適応戦略を分子レベルで理解することを目指す。さらに、Nramp5が、Mnだけでなく、有毒元素カドミウム (Cd) の吸収も担う点に着目し、Cdを輸送しないNramp3の翻訳後制御をNramp5様に改変し、Nramp5と置換することによるCd蓄積の低減にも挑戦する。