Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
認知症をはじめとした加齢性疾患の発症には、全身性の炎症が関与していることが知られる。近年、腸内細菌が我々の身体の免疫システムをはじめ、加齢に伴う炎症状態の悪化に関与することが明らかになりつつあるが、その詳細は不明である。そこで本研究では、高齢者を対象に腸内細菌と全身の免疫機能の関係を調べることで、免疫機能が低下した集団あるいは高齢者でも免疫機能が高く維持された集団を同定する。さらに、その特定の集団に特異的な腸内細菌あるいは代謝産物を調べることで、免疫機能の低下に腸内細菌がどのようにかかわっているかを明らかにする。