Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究では、氷結晶結合タンパク質(IBP)が低温誘導性ネクローシスを阻害する分子メカニズムを解明することを目的とする。そのために、変異体や様々な細胞を用いた実験により、IBPと細胞の結合メカニズムを明らかにする。さらに、低温以外のネクローシス(温度、浸透圧、圧力、pH)に対してもIBPが機能するのかにも着目し、細胞保護機能を網羅的に調べる。これらの結果を総合し、IBPが様々な環境変化におけるネクローシスから細胞を保護する多機能性タンパク質であることを証明し、その分子メカニズムの詳細に迫る。本研究により明らかにされる内容は、細胞の長期保存技術や環境適応耐性獲得の理解に大きく貢献すると考えられる。