Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
酸素発生型光合成は,生物の光化学系酵素複合体(PS)が触媒する光駆動型の酸化還元反応である.本反応と電極反応の共役系(酵素電極反応)は,生物電気化学システムの基盤技術であり,人工光合成への応用が期待されている.そこで本研究では,「PSの電子移動機構の理解に基づく究極の光合成機能電極の創出」を目的とする.酵素工学と電気化学の要素技術を駆使し,光合成電子伝達系のボトルネックを検証する.本検証を経て,低炭素社会の実現に向けて本反応系を活用した有用物質生産を試みる.