Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
出芽酵母は遺伝子操作が容易なモデル生物である。近年出芽酵母の代謝経路を遺伝学的に操作することでバイオ燃料や医薬品の安価でかつ環境負荷の少ない産生システムが様々構築されている。このような代謝経路の操作では一般に多数の遺伝子導入が必要である。申請者はこれまでの研究で最大20種類の遺伝子同時発現が理論上可能なプラスミドベースの出芽酵母発現系を構築した。本研究では本発現系をさらに拡張し最大40種類の遺伝子を同時発現可能な異次元の発現系の樹立を目指す。このような系は有用な化学物質の安価で環境負荷の少ない産生システムの確立に貢献し、持続可能な開発目標 (SDGs)に資すると期待できる。