Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
動物福祉に配慮した家畜の飼育方法への意識の広がりから、ニワトリでもケージフリー方式での飼育が広まりつつある。しかしケージフリー方式による多頭飼育では、ニワトリ同士の過剰な攻撃行動による怪我や死亡のリスクにより生産性が低下するという問題が生じる。そのため、ニワトリの攻撃行動を生じさせるメカニズムを理解し、多頭飼育時の怪我や死亡を予防することは、動物福祉的にも産業的にも重要である。そこで本研究では、攻撃行動を制御している脳部位を探索し、アデノ随伴ウイルスベクター投与によるDREADD導入を行うことでその脳部位の活性を調節することにより、ニワトリの攻撃行動に関わる脳内メカニズムを明らかにする。