Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
高脂肪食の摂食過多で発症する非アルコール性脂肪肝炎 (NASH) は肝硬変を惹起させる。肝硬変は骨粗鬆症や肝硬変性心筋症など肝臓以外の臓器での合併症も続発させる。しかし肝硬変が肝臓以外の臓器で発症させる合併症とその病態メカニズムに関する報告は少ない。申請者は自身の先行研究を基に、NASHによる肝硬変とその合併症に血中の線維芽細胞増殖因子23 (FGF23) の増加が関与している可能性を発想した。本研究ではその検証を行う。以上からFGF23に着目した肝硬変と合併症の増悪機構を解明し、FGF23の治療標的としての可能性を検証すると共に、肝臓-骨および肝臓-心臓が担う臓器連環の解明への一助とする。