Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
概日時計は、約24時間周期の遺伝子発現リズムを生み出すメカニズムであり、主に転写制御の側面から概日時計を司る遺伝子発現システムの理解が進んできた。一方で、概日時計研究においては転写と同じくセントラルドグマの中核を成す「翻訳」の制御は、転写に随伴するだけのプロセスとして長らく無視されてきた。近年、一部の時計遺伝子の翻訳制御が概日リズム発現やリズムの増幅・安定化に重要である可能性が指摘され始めているが、既存のレポーターでは転写の影響と翻訳の影響を切り分けることができない。そこで、翻訳効率自体をリアルタイムで計測可能な新規レポーターアッセイ系の開発により、概日翻訳リズムというフロンティアを開拓する。